〜私と私とあなた〜(府中日曜)

まず最初に、ネタバレありという事をここで
お断りしておきます。そういったページだったりするので。


東京都多摩地方は昼頃には小雨ぱらつく雨模様。
閑静かつ密度の高めという、いかにもな郊外の駅、
東府中を降りると会場はもうすぐ。
本日、松浦亜弥コンサートツアー2004春〜私と私とあなた〜2日目。
前日が初日と言う事でネタバレなしで望んだ本公演。
昼夜両方会場に入ったのですが、
ここではセットリストを順に追いながら一緒くたに書いていきます。


OP
会場が暗転するとスクリーンにOPが。
スピード感のある映像で昨年までのあやコンの映像に
比べると、やや昨年のごっちん寄りの映像かもしれません。


1、奇跡の香りダンス。
やはりといっていい。最初はまずこの曲から。
既にハロコンやミュでも聴いているのですが、
現時点の松浦の曲でこの曲ほど一発目に適した
曲はないんじゃないかと思います。
いい感じの盛り上がり。


2、オリジナル人生
もうこの曲がここに来るのか!という驚きを以って2曲目。
惜しみなくカードを切る様に、潔さすら感じます。
松浦はダンサー2人を従えてのステージ。
照明の具合、そしてスクリーンに映る、歌う松浦の映像は
モノトーン調と、いい演出が際立ちます。
さすがに生バンドとはいきませんでしたが、
それでも凄く楽しめて見れた一曲。


3、恋してごめんね
小MCを挟み、いよいよ来たか真打。
この曲のイントロとともに会場中に期待を込めたどよめきが
起きたような気がしました。
曲はまさに壮快。松浦のボーカルも壮快。
春なのに気が早いのですが、夏の野外で是非聞いてみたい一曲。
あと、この曲は現時点よりもまだまだ上に行けると思います。
歌う松浦にしてもそう、聴く側の客にしてもそう。
まだこの曲の真の力というのは全然掘り尽くされて
ないと思います。まだきっとこれからどんどん良くなる曲。
あと、この曲でPPPH!は流石にいらんと思いますよ。
全然合わない。


4、Yeah!めっちゃホリディ
気持ちの良い汗をかいたなと思ったら、次はいきなりこの曲。
この"もう一発!"という追随の仕方は好きですね。
本来ならば本編ラストらへんにいてもおかしくない
この曲がこの位置。今までとは違った流れを感じます。
会場はいつもながらの、1〜3曲の流れに輪をかけての盛り上がり。
収束する暇を与えず。


5、風信子
MCを挟みつつ、流れを一旦落ち着かせた後は、新曲、風信子
熱を帯びた体にこの曲の心地よさが響きます。
派手すぎず、しっとりもし過ぎないこの曲が最も生きるのが
こういったポジションかもしれませんね。
心にすっと馴染んでくるいい歌。


VTR〜朗読〜
松浦はここで一旦休憩。ヲタも休憩w
VTRで松浦さん、歌詞を朗読します。
昼は、THE LAST NIGHT。夜は100回のkiss
ここで面白かったのは、昼ではあまり目だった反応がなかった
のですが、夜は100回のkissというタイトルが出た瞬間に
沸き起こる歓声。そして読み終わりでの大きな拍手。
いかにこの曲が待ち望まれているかを表す一幕です。
そして読む方のあややさんも、力の入れようが
この2曲じゃ結構違っていたようにも映りましたw
どっちが上だったかは敢えて言いませんけどw


6、メドレー(I know→ドッキドキLOVEメール→オシャレ!→I know)
あややさんが、とてもカワイイ変わった衣装で登場。
こういった遊び心が心憎い中盤戦。
I knowが掛かった瞬間に「おっ来たか!」と思ったのですが
この曲はBメロで終了。
で、いきなりドッキドキのイントロから1コーラス。
そしてなんと次に1stに収録されたかつての曲、オシャレ!
そしてI knowのサビに戻って終了。
(I knowのサビに入るところが一瞬ラブマに聴こえたw)
それにしても実に勿体無いというか、大盤振る舞いな使い方。
ライブの定番、そしてなつかしの名曲をここで
こんな風に使ってくるとは。
確かにブツギリ感は否めなかったものの、
こういったワンコーナーもありかもしれません。
あと、オシャレ!のふりが何気に簡略化されていたように感じました。


〜長MC〜
昼は、渋谷の街を歩きながら一般人に見つかりまくった話。
写メとサインをねだられた時の、
「ごめんなさい事務所から止められてて〜」
の下りが面白かった。
こういった話を全然嫌味じゃなく普通の面白話として
聞かせれるところに松浦の強みがあるように感じます。
夜は、その続編の様な形で、
そういえばスクランブル交差点って知らなかったのよ〜、
と話して驚きの声w
続いての銀座のホコテンと、東京知らなかった話で聴衆は非難轟々w
それにちょっと膨れるあややさん。good!


7、桃色片思い(ショート)
あ、やっぱりやるのね、この曲。
でもなんだかんだで楽しいけど。
ちなみに自分は気付かなかったというか失念していたのですが、
連番のあやヲタからこの曲はショートだったと言われ、
それを信頼した上での表記です。


VTR(特に言うべき事はないので割愛)


8、ね〜え?
コーナー中心の中盤が終わり、ここから後半戦。
ラストまで一気に6曲やります。怒涛。
まずはね〜え?この曲も聴きたいかどうかで言えば
微妙なんですけど、取り敢えずフリコビで遊びます。


9、LOVE涙色
えっ!次ラストか?と思わせといてまだまだここから。
にしても、この曲の場を掌握するポテンシャルというか、
場の空気を一気に凝縮させる能力というのは流石です。


10、LOVE TRAIN(ショート)
イントロが掛かった瞬間に来たっ!とアドレナリン放出。
3rdアルバムで、そしてこれまでの松浦亜弥の曲々の中で
最も好きな曲です。
この曲がとうとうライブで聴けるとは。
昔から聴いてたバンドのライブにようやく行って、
その曲を始めて生で聴いた感動と同じ感覚を覚えました。
にしてもいい曲過ぎ、後ろのスクリーンに映し出されたVも印象的。
棒立ちのままあまりの感動に1コーラス目のサビで半泣き。
が、ところがですよ、その直後いきなり2コーラス目後の間奏に。
ショートver.ですた。俺撃沈。
そんな、確かに6分ある長い曲ですけど、
これは是非フルでやって欲しかった。
まぁやんないよりはいいんですけど、これはあんまりだ。
凹んだ、かなり凹んだ。
でもいい曲。
あと、この曲でのあややさんのボーカルですが、
CDではかなりのウィスパーで歌っているので、
ライブではそこまでのねちっこさは出てなかったのが
残念だったのですが、
それでもその静かな幸福を帯びた歌声は
私を昇天させるに十分でした。感無量。
でもショートだったけど……


11、絶対解ける問題
松浦は一旦引っ込んで、ステージ上にはダンサーさんだけ。
手拍子を求められながら、このリズムは何だったっけと
思っているとあの曲のイントロが。
1stに収録されたある意味ライブでは最も盛り上がれるこの曲が
遂にここに登場。そしてあややさんは舞台下からジャンプ!
と、ここで昼に事件発生。あややさん見事着地失敗。
腰から落ちました。(多分結構痛かったんではと思われ)
その後1コーラス目のメロは笑いながらあまり歌えず。
その姿にこちらも半分おかしく、半分心配。
あとのMCより、靴が衣装にひっかかって上手く着地出来なかったとこの事。
それにしてもこの曲は盛り上がる。
途中で掛け合いをするところがあり、
昼は説明があまり伝わらなかったので最初に失敗。
ダメダメダメとかぶりを振りながら再び要求。後成功。
夜は最初から成功。
またこの曲かよと思わなかった事もないのですが、
やはりこういった事の出来るポジションに立てる曲は
現時点ではこの曲のみ。
何が目的かが分りやすかった曲です。


12、GOOD BYE 夏男
イントロがかかり、うわっ、またやるのかよこの曲、
と思ってしまったものの、案外そこそこ楽しかったです。
発売して一年弱、ようやく曲が馴染んできましたw
絶対で発生した盛り上がりをさらに次の段階へ移行させる為には、
やはりここはめちゃホリ、ですがそのカードは先に切ってあるので
それ以外となると、やはり夏男登場は妥当。
そしてこの曲、加速をつける役割としては物足りないものの、
加速の付いた状態で聴くとなかなか良かったです。
ただここは大事なところ故、もう一ランク上の曲が欲しかったかも。
(残念ながらそういった曲は現時点では存在しませんが)


13、初恋
一息着いて次が最後の曲。6月公開の映画の主題歌から〜の
下りの紹介で、風信子C/Wの初恋。
正直以外でしたが、逆にしっくり来ました。
これまでの傾向ならば、本編ラストと言う事で
派手に打ち上げて、そんじゃまたね〜
というのが通常のプランなのでしょうけど、
この曲は派手でもなく、しかしポップな曲。
前2曲との対比で、より爽やかな印象を受けました。
そしてこの選曲こそが妙手。
今回のあやコンの基本概念というか、軸というものを
しっかりと打ち出した、"答え"だったのかなと思います。
どれだけ盛り上がっても、たどり着くべきところはこの清涼感。
汗をかく事の充実よりも、曲の歌のメロディによる充実。
それをあやコンは選択したと感じました。
そしてそれに私は激しく賛同します。
激しいだけがライブじゃない。こういった形のライブもまたあり。
そしてその手法はあややという素材にもっともフィットしている。
そう感じています。
もしかしたらこのライブの中軸は、3rdアルバムじゃなくて
風信子という一枚のシングルだったのかもしれません。


〜encall〜


1、The 美学
やはり来ました、この曲。
アンコールとしてはやはり疑問もあるものの、
なんとなくでフリをコピってしまっている自分に苦笑です。


〜ラストMC〜
昼は絶対でジャンプから落ちた話を。
ちなみにここでその時の曲名を忘れてお客さんに教えてもらうw
そして恒例の会場名を言うところで、
客席にカンペが出ていたのを発見し、
ダメ〜、と目隠ししながら会場名を言うあややさん。
そこがなんか可愛かったw
(ちなみに会場名は正解。なんと!)


夜は中盤でのMCの続きでまた、東京知らなかった話を。
友達とカラオケに行った話。
曲を検索できる機械を知って驚きのあややさん。
マイクが充電機に刺さっているのを見てまた驚くあややさん。
知らなかったといって驚きの会場。
あややさんそれに憤慨。知ってる人〜と尋ねる。
当然ながら会場はほぼ挙手。
いやでも初めてあった人とかには関東出身だと思ってました〜
なんて言われるんだよ、とあやや
会場、んなあほなという態度。
あややさんふくれる。SO GOOD!
でも姫路の友達よりは知ってるよ、と言い、
会場ようやく納得w
そして次が最後の曲です。の前に早くも「え〜」と言い始める客に、
まだなにも言ってないよ〜(悲)とあややさん。
そしてみんな行くよ〜とばかりに「次が最後の曲です」と言い、
おどけた顔で客席にマイクを向け、客席は「え〜」と。
わはは、リハーサルみたいだね。
ところでみんなほんとにまだ聴きたいと思ってる?
そんじゃもう一回やる?
あややさん。
感服。この2000人を相手にしたアットホーム感に、
こちらは「え〜」と多少のリアクションしかしていないにも
関わらず、見事に成り立っているコミュニケーション。
舞台に立つ人間としての松浦亜弥の凄さをまざまざと
見せ付けられた瞬間です。
そして、もう一回「え〜」とやって、次は最後の曲。


2、可能性の道
みんなも私もそれぞれ自分の目標に向かって
頑張っていこう。と言う事で、3rdアルバムからこの曲。
確かに、ラストの曲としては意外でしたが、
それでも、今、こういった時期だからこそ響くメッセージ。
それがあったようにも思います。


そしてあやや退場。会場に拍手。
あややコールは一部以外では起こらず。淡々としています。
でも、これでいいと思います。
去年だったら、なんでここでコールが起きないんだ?
と疑問に思っていましたが、でも今回は納得。
別にこのライブがつまらなかったとかそういうのではなく、
これが、あやコンの"あり方"だとようやく、思えたからです。
派手でなくとも、楽しいライブ。
それはまた、松浦亜弥の魅力でもあるのかもしれません。


今回のライブの総括。
まず15という曲数。少ないかもしれません。
ただ、昨年のごっちん秋の、原色追加後の
ごっちんの歌う総曲数も、15でした。
なので、ここでの15という曲数は、多すぎず少なすぎず、
極めて妥当かと思います。
しかしながら短さは感じませんでした。
最新曲中心で盛り上げていく前半。
変な衣装、MC、VTR、メドレーとコーナー主体で繋ぐ中盤。
そしてヒット曲多めで全体を締める後半。
それぞれが流れの上で分りやすく繋がり、充実していました。
全体の時間としては、1時間40分弱でしょうが、
それでもそんなに短かったか?と思う程。
またゲスト不在というのも、どうなるものかと思ってはいましたが、
流れの良さを考慮するといい方向に働いていたようにも思います。


次にセットリスト。
3rd主体で来ると思っていましたが、新録曲は6曲中4曲。
C/Wや過去のアルバム曲もやりましたが、
全体としてはこれまで通り、シングル中心。
ヲタ観点、私的観点では桃色、ね〜え、美学あたりを
デート日和やラブチャン、100kissにして欲しかったと、
注文したいところは多々あるのですが、
やはり一般人も多い客層を考えるとこれが妥当なのかもしれません。
それに、その制約の中ではとてもいいセットリストだったと
思います。特に前半5曲は完璧。


そして松浦、ライブ。
松浦ならもっともっと行けるでしょ、と思う部分もありました。
確かにボーカリストとして完全復調には到っていません。
ただ、これだけは真実。
自分は、松浦亜弥から提供されたものを、
精一杯楽しむ事が出来たし、そのライブはとても楽しかった。
あやコンではここ一年で一番でしたね。
個人的に好きな曲が多かったってのもあったでしょうけど、
それでも去年一年を経て身に付いた松浦亜弥に見え隠れする"何か"。
そして、松浦亜弥という存在そのもの。
それをとても魅力的に感じ、楽しむ事が出来ました。
いいライブだったと、思います。


次は18日の横浜夜に参戦して、取り敢えずは
春のあやコン日程は終了なのですが、
是非、もう少しお付き合いしたいと思っています。


最後の今回のセットリスト載せておきます。


OP-VTR
1、奇跡の香りダンス。
2、オリジナル人生
MC
3、恋してごめんね
4、Yeah!めっちゃホリディ
MC
5、風信子
VTR〜朗読〜
6、メドレー(I know→ドッキドキLOVEメール→オシャレ!→I know)
MC(長)
7、桃色片思い(short ver.)
VTR〜着替え〜
8、ね〜え?
9、LOVE涙色
10、LOVE TRAIN(short ver.)
11、絶対解ける問題
12、GOOD BYE 夏男
MC
13、初恋


〜encall〜
1、The 美学
MC
2、可能性の道