〜15人でNON STOP!〜(横浜アリーナ)

放置されて久しいこちら。久々にライブレポなどを。
では行きます、モーンング娘。ツアー〜15人でNON STOP!〜横浜アリーナでの一幕。


参戦したのは10/4夜と10/5の昼夜、計三回。
モーニングの単独ツアーというものに限定すると、
5/5以来約5ヶ月振り。舞台を含めても4ヶ月振りという
インターバルが開いての参戦となったのですが、
その間、自分はヤス亡き後のモーニングよりもむしろ、
歓喜ごっちんコンや驚愕のメロンコンへと奔走しており
先日の前橋も、富士急も回避してしまいました。


そのツケが回ったのでしょうか、
久々に訪れた娘。コンはとてつもなく、
もうどうしようもないくらいにアウェーでした。
踊ろうとしていたフリを直前になって忘れていた事に気付き、
切っ先を揃えて振り上げられるサイリュウムに乗り遅れ、
無用に長い曲間に戸惑いを覚えるなど、
先に挙げた二つのツアーに"慣れてる"事に慣れていた私にとって
これはかなり衝撃でしたね。
あぁ、ここはもう私のいるべき場所ではないのかと。
もう、現場でモーヲタを名乗れないのかと。


結局大体を思い出すのに最後まで掛かってしまい、
最後にしてようやく、存分に楽しむ事が出来ました。
と同時に、保田圭亡き後のモーニングを、ようやく
現場でも心底楽しめる土壌が自分の中で整ってきたと。
しかし娘。コンは年内ラスト。
西方さくらおとめ日程を除けば今後の
ツアー予定はないのがなんとももどかしいですね。


と、長いフリはこの辺にして早速行きます。
〜15人でNON STOP!〜横浜アリーナ


OPは最近全然見てないリリパット王国のCM。
流石にこれには最初から萎えます。
そこらへんを軽く見飛ばしたあと、
メンバー紹介のV。ここは結構好きでした。
特に四期の4人が円になりながら順々に紹介されていくところ、
やっぱ強いですね。この4人は。
そしてステージ上に娘。さん達が登場し、スタート。


1曲目のシャボン玉から6曲目の好きな先輩まで、
MCを挟みつつも一つの流れ。
そして見るべきはやはり後半の3曲。
好きで×5。名盤セカモーの中でもとりわけディープなこの曲。
広いアリーナの中に、独特の湿り気が漂いとても心地よい気分にさせてくれます。
ステージを見ておやっ?と思ったのが、
この曲は15人で歌われているということ。
そしてその中心にいたのは、やはり安倍なつみ
当時と現在の彼女の立ち居地の違いに
愕然となりつつ、しかしそこにいたのはやはり安倍なつみ
この時期の特にマイナーな曲を歌うという事は、
安倍さんがいる最後のツアーだからこその挑戦だったのでしょう。
その心意気には、賛同します。
そして、この曲を通してのモーニングの見せ方。
ステージ両端にメンバーが展開し、歌う中心メンバーは中央付近。
細かい配置は忘れましたが、現状の人数でステージを
執り行う際の見せ方としてはこれがベストなのではないかと思います。


サマナイ。言わずと知れた過去曲ですが、ステージでは久々。
そして歌うのは5期6期の8名のみ。
こういう趣向もまた非常に面白かったです。
注目はやはり小川、田中。
思ったより、いやそれ以上に全然普通に出来ていたのを見てビックリ。
特に小川にしたら重責だったでしょう。
しかし、そんなのは微塵も感じさせなかったその堂々たるステージには
非常に頼もしく、また感慨深いものもあります。


そして好きな先輩。
かなり色々な評判を聴いてはいたのですが、
そこまでではなかったですねw
にしても、このイントロがかかる瞬間に裏に捌けていく
5期の面々はどういう感想を抱いたのでしょうね。
それは知る由もないですけど、自分としては、
これは全然ありだと思います。
5期も下が入った以上、この歌を歌う事は出来ないですし、
それなら下が受け継ぐという形を取るのもまたありでしょう。
むしろ、5期が好きな先輩の対象になるという事、
そこに価値を見出すのも、悪くは無いと思います。
ただ、今後こういうのが定番化するのには不満を感じますけどね。
予定調和というのが、一番危険。


続いて、矢口のつっこみが冴え渡るコント。
そして各ユニットコーナー。
昔はここが一番楽しかったなんてのは、ほんの昔話。
まずは安倍さん。この歌のイントロだけで、
一気に空気が変わります。流石。
この歌では、自分は何もしません。サイリュウムも振らずに
ただ棒立ち。歌を聴きながら、会場全体の空気を感じ取る。
それがとても気持ちいい。
そしてここは横アリ。来春の卒業ハロコンでは、
それは一体どんな光景に映ってるのか。


次はハニーパイでハニパったりヲタ乗りをしたり、
ココナッツの常夏娘ではどうも曲を覚えてなかったり。
でもいい曲ですね。この曲。あの時期は、
ココナッツやカントリーといった小ユニットにも、
きちんと良曲が渡されてたんですね。
続いて何かのコント(多分普通にTVで見たら面白いんでしょうけど)の後に、
いよいよ美貴帝ブギトレ
何故かこのラインナップの中で跳びぬけて
非常に豪華に感じるのは気のせいでしょうか。
ショート一曲というのが非常に不釣合いに感じます。
是非ハロコンで3曲くらいをお願いしたい。


ミニモニ。は新曲。いよいよやっちまったかつんく兄やん。
各メンバーの力量を見るに、いつの間にか飛びぬけて
No.1になってしまったミニモニ。をこのままの路線にしておくのは
勿体無いという事でしょうか。
矢口卒以来コンセプトやら全体像がどうもぼやけてしまった今、
この手を打っておく事に対し何の異論もありません。
曲としても全然悪くは無いという印象。


ユニット続きなので、一体どこからが娘。本編に戻ったのかが
分かり難い。ステージには二人。安倍飯田によるモーコー。
出来れば大円団のなかで歌って欲しかったというのもあるんですが、
まだそれに差し掛かる時勢ではないのでしょう。
しかしながら、この二人の歌うモーコーは、
完膚なきまでにモーコーでしたね。全く以って欠く事のない。
そこにまず浮かぶのは懐かしさを含めた寂しさ。
そしてそれを打ち破るか如く響くなっちPPPH!
しかしそれは虚勢でしかない。


DHOMは年長組の安倍飯田矢口石川吉澤。
逆にこの人数でやられると昔の曲とは言え
違和感を感じてしまったり。
石川の明日香パートに愕然。
そしておまちかね、ミスム。ここでようやく娘。本編を再確認。
歌ってる吉澤は、結構好きだなと思う。
後ろで踊ってる時は、あれだけどねw
安倍さんがいなくなったら、この曲を
吉澤ほぼ一人でやってみるのもありだと思いますよ。
歌の意とは多少ずれますけど。
にしても、この曲をショートでやるのは間違ってる。


あとはひたすら盛り上がる曲々。ところどころで
変更されて登場する6期パートが目を引きます。(特にれいな)
しかし、その前の段階も忘れがたい思い出。


でっかいを、前よりも好きになれた気がします。
ミラコーは、是非生で聴きたかった。
この歌を自分はまだ一度も生で聴いた事が無かったので。
にしても、シングル曲でもないのに物凄い歌だと思います。
あぁほんと生で聴きたかった。


アンコール後は石川曲紹介で未発表新曲披露。
計3回聴いたんですが、最初はまず愕然と。
なんじゃこりゃと言わんばかりのコテコテアイドルソング
深夜テレ東でやってるアニメ群を重ね合わせる事は必然の行為。
早速萎え。
しかし、二回目ではなんとなく楽しくなり、
三回目ではもう最高!と。帰り道脳内エンドレスリピート。
萎え→萌えに短期間でここまで変化したのは珍しいですね。
しかしその逆もまた真実。
いずれにせよ、極めて危険で物議を醸す曲である事には
間違いなさそうです。
発売前にここまで音源を聞き込んだのも、ここいる以来。


続いてのMCでは、安倍さんが、娘。本体でのツアーはこれが
最後ですという発表に、やはり盛り上がらずにはいられない会場。
まだ意識するのは早いと思っていたんですけどね、
こう本人から突き付けられると、感慨深くなります。
そしてラストは恋レボで締め。


やはり懐古、原点回帰的な要素が強かった今回の
ツアーだったんですが、と同時に非常に挑戦的な要素も多かったと
思います。好きで×5やミラコー、ミスムなど、
埋没しかけている傑作を再び掘り起こす事に成功しています。
実際セットリストだけを見てみるとその豪華さに眩暈がします。
しかし、惜しむらくはその何曲かはショートでは通常の力が発揮されない
という事。そして中だるみの最大の原因とも言える過剰なMC。
時間が体力がというのはこの際置いておいて、
最大の感想としては、勿体無かったなというのがまず来ますね。
実際とても楽しかったんですけど、もし余分な部分を無くして
MCを削れば、従来の比ではない、それこそ娘。再興の光となる
奇跡的なライブが展開されたことでしょう。
だから勿体無い。勿体無かったのです。


そんなこんなで、久々の娘。コンレポを終わります。
来週からは再びごっちんツアー。まずは黒磯。