〜真金色に塗っちゃえ!〜(東海後日)

既に香川前日、ごっちんの体調の回復具合が気になるところ。


静岡。5列目という良席に浮かれてか、
ごっちんの体調の悪さにはあまり気がいかなかった。
勿論、喉を気にする仕草やMCでの声の変化を感じてはいたものの、
そこまでは悪くはなかった。
いや、ライブ自体は非常に素晴らしい内容だった。


いよいよ完成が見えてきたごっちんのステージの充実、
そして良識溢れる客席。
自分の見た中では今期最高だったのではと思っている。
並ぶものがあるとすれば、倉敷の途中まで。


涙の星は、喉の悪さをカバーするかのように柔らかいタッチで歌い上げ、
そしてそこにあった感情のうねりは、
歌詞とメロディー、そして後藤真希の歌を通じて
LとRのスピーカーから見事に再現されていた。


間違いなく最高。


一夜明けて名古屋。状況はさらに悪くなっていた。
声は前日より明らかに出ておらず、まるで別人の声だった。
痛々しかったのは事実。


バラードも普段とは違った。歌い方で言えば、
ツアー当初のそれに近かったかもしれない。
ただ、喉の不調によりテクニックを封じられたごっちん
さらに柔らかく、かつ直球勝負をしていた。
苦しかった、見てる方も苦しかった。
どれだけこちらで盛り上がっても、
そこに欠ける物があれば何も到達しない。
しかし、この直球勝負がいずれは
ごっちん自身の大きな糧となるような気がする。


秘密を歌い終え、顔を上げたごっちんの顔にあったのは、敗北感。
にじみ出る悔しさに、場違いながらも期待を抱く。
この女は、絶対これを越えてくる。大丈夫。
ならば、こちらもそれを応援させていただく他は無い。


最後に言った言葉は、いつもの「ありがとう」ではなかった気がする。


雨、今、香川へ向けて発ちます。
そこにあるものを探して、そこにあるものを見つけに。
既にツアーも最終局面一歩手前。
もしらしたら、滅茶苦茶熱いライブになるかもしれません。


では