「エーゲ海に抱かれて」発売記念イベント握手会

もう終わって久しいこの握手会イベントですが、
一応こちらに書かせて頂きます。
イベントからかなり日が空いてしまったのですが、
うる覚えの記憶を辿って頑張ります。


2月8日、日曜日、渋谷。


整理券配布の時間が11時からという事で、
人通りの少ない路地を歩き、10時半に会場着。
いきなり出くわす人ごみ。列。
飯田さんの記念すべきデビュー握手会ではあるものの、
ここまで人が集まっているとは予想外。
自分が列に加わった後も、後ろから次々に人が列に加わっていき、
結局キャパ2300の渋公で、立ち見が発券された模様。


ちょっと嬉しくなる。


ところで自分の整理券はというと、2階6列の50番台。
渋公の構造より、2階一桁列台は左右に張り出している
部分のみ。今回はその右側。初体験。


しばらくダラダラし、会場内へと突入すると、
そこには既に立ち見の客でごった返しており、
さながらスタンディングライブの様相。
自分は運良く通路席を引き当てたと喜んではいたものの、
直ぐ横に立ち見客がおり全然意味がない。
いや、むしろ密集しているので逆にスペースが取り難い。


上着を脱いで待つ事数分。
大きな歓声と共に飯田さん登場。
最初の曲はまず、今回発売されたシングル、「エーゲ海に抱かれて」。
正直、この曲自体にいい感想は抱けないものの、
それを歌う飯田さんの軽やかで透明感のある
ボーカルが心地いい。


そしてステージという意味ではここからが本番。
MCの後、続いての曲は、ソロカバーアルバムより
「オー・シャンゼリゼ


この曲で早速、このイベントの価値を根本より
見直さなければならなくなりました。
私はあまりこのリリースされた新曲に対し、
いい印象を抱けませんでした。
C/Wにしてもそう。
が、飯田さんにはそれだけではなく
過去一年の間でリリースされ歌い続けた武器、
2枚のカバーアルバムがありました。


そしてそこから歌われる名曲に飯田さんのボーカル。
そのステージが素晴らしいものであるという事は
疑いようのない事実。
そしてここ渋公でもそう。


「オー・シャンゼリゼ」で
手拍子が入りながら盛り上がる会場。
激しさこそないものの、歌を楽しむという意味では
丁度いい盛り上がり。楽しい。
飯田さんのボーカルも軽やか。


続いてMC。
モーニング娘。の初ライブの地であるここ渋谷公会堂で、
再びソロの出発点としてこうしたイベントが出来て嬉しいと
語る飯田さん。
そして圧巻はその後、
不意に言葉に詰まる飯田さんに、会場中からカオリコール。
そして涙に暮れる飯田さん。


感動しました。この光景を見れただけでも、
ここに来た価値があったというもの。
大々的にメディアに取り上げられるでもなく、
しかしながら6年もの歳月を経て叶った念願のソロデビュー。
あの頃とはあらゆるものの形が変わってしまったけれども、
あの頃をともにした仲間はもう誰もが旅立ってしまったけれども、
それでもソロという事だけは疑いようもない事実。
長かった?あっという間だった?
それとも両方?


おめでとう、飯田さん。


最後の曲は、「バラ色の人生」
このイベントの意味が全て
この曲のタイトルに集約されているかもしれません。
そしてこの壮大なバラードに、
飯田さんの澄み切った声。
昨年の娘。春ツアーでも披露され、
ライブ中でも別次元の世界を展開していたこの曲。
この世界観を言葉で表すとすれば、
「圧倒的かつ壮大」
そして今回も、いや前回以上にさらに
深く、心の奥まで染み込む歌。
これぞ飯田さんの真骨頂。
いい歌を聴かせてもらいました。


続いて握手。ですが割愛w


いいイベントでした。
最近では安倍さんのソロデビューイベントに次ぐくらい、
いや、それと同じくらいのいいイベントでした。
昨今ありがちのシングルショートver.〜一曲〜フルver.
といった流れもなく、出来ればもう数曲やって欲しかったのですが、
それでも3曲という範囲の中では最高の選曲、かつ
最高のステージでした。
あえて言うのなら、ソロデビューという意味を持ってなくとも
十分に楽しめたと思います。


客の方も、東京という事で少々頂けない輩もいましたが、
それでも立ち見が出るという大盛況っぷりが
とても嬉しかったです。
その事自体が、飯田さんへの最高の贈り物になったと思うし。


ともあれ、飯田さん、ソロデビューおめでとうございます。
いいイベントでした。